こんにちは、受験ママです。
今回は
・理解力を高める方法
・受験において運を味方につけるには
・成功の鍵となる「真似」の力
の3つについて解説していきます。
盛りだくさんな内容なので、メモを取りながら読んでもらえればなと。
それではさっそく見ていきます。
目次
理解力を高める
今回は理解力について解説していこうと思います。
他人に何かを教える仕事をやっていたり、何か指示をする立場にあったりすると特に感じることですが、人によって理解力の早さは全然違います。
2人の人間に全く同じことをいっても、1人は内容から意図まですべて把握し自分の思った通りに動いてくれる一方、もう片方は何も理解せず全く行動できない。なんて現象が起こります。
1字1句同じ言葉を聞いているのにも関わらずです。
決して自分の発した言葉に間違いはなく、明らかに説明が足りていたとしても理解されないこともしばしば。
子供に何を言っても伝わらない…なんて現象に悩まされた親も多いのではないでしょうか。
この理解力というもの、勉強においても、受験においても大切になってきます。
単純に1つ1つの教科の内容をしっかり理解する上でも必要になりますが、それ以上に先生の指示を聞いたり問題の出題者の意図を理解したりあるいは出題される問題を予想したり。
受験におけるいくつもの場面で必ず必要になり役に立つのが理解力です。
あればあるに越したことはありません。
では理解力のあるなしは一体何で決まるのか。
理解力がある人とない人はどこが違うのか。
私は2つのポイントがあると思っています。
理解力を構成する2つのポイント、それは「知識」と「論理的思考」です。
なんかふつーだな…と思うかもしれませんが、この2つを分けて考えられるようになると一体自分の子供は何が欠けているから理解力が足りていないのかを分析できるようになりますし、周りに理解力が足りないな…と思う人がいたときに自分の取るべき行動が明確になります。
この話をする前提として、「自分自身の説明は100%正しい」こととします。
あの人理解力ないな…と思ってたら実は自分の説明力がなさすぎた。なんて現象は今回は考えないこととするという話です。
ではこの2つのポイント「知識」「論理的思考」がなぜ理解力に関わるのか解説していきます。
1つ目の「知識」、これは誰かから説明や指示を受けたときにそれを「正しく」理解するために必要なものです。
たとえば先生から「分数の計算方法」について説明されたとします。
分数の足し算はこうやって…掛け算はこうやって…とまあ色々解説されるわけですが、そのときもし「分数の仕組み」を知らなかったらどうでしょう。
足し算のやり方、掛け算のやり方をいくら聞いても、分数が一体どういうもので、分母とは何か、分子とは何かについて全くの知識がなかったら理解のしようがありません。
「分数の仕組みについては理解している」これを前提に計算方法が説明されるわけで、このように説明や指示には必ず前提となる「知識」が存在しています。
またそれ以前に説明や指示に使われた日本語だったり文脈に対する知識がなければそりゃ理解ができるはずもありません。
知識が欠けていることで人からの説明を理解することが不可能になり、結果として理解力のない人間だと思われてしまうことも。
逆に知識が豊富だと少しの説明でもおおまかな内容とその先の結論まで推測できてしまうことがあり、そうなると人からは「理解力がある」「頭が良い」とみなされることも。
理解力と知識量は全くの別物であり評価基準も分けられていたりしますが、実はこういった関係性があり、理解のベースには必ず知識があるということです。
これまでさんざん知識の重要性について解説してきたのはこういった背景もありました。
理解力を高めようと思ったら知識から固めていくというのは正解です。
では次に論理的思考。
これは説明や指示の「意図を理解する」のに必要になってくるものです。
論理的思考と聞くとなにやら理系っぽさを感じる方も多いかもしれませんが、この論理的思考は国語力にも活きてきます。
なぜなら論理的思考は発言や説明、指示の「意図」を推測するために欠かせないから。
たとえば日常生活の中で、親が子に「そこの醤油とって」と言ったとします。
子供は醤油を取ればいいわけですが、ここの行動にも差が表れます。
もし食事中だったら。
食事中に母親が醤油をとってと言ってきて、且つ母親の皿には醤油をかける食べ物が乗っている。ということは今自分に醤油を取らせる理由は「醤油を使いたいから」。なら醤油の蓋はあけて渡すべきだ。
となるわけです。
まあ実際醤油渡すときにこんな風に考える人は滅多にいないと思いますが、たとえ話なので多めに見てください(笑)
ではもし食事中ではなく食後の片付け中だったとしたらどうでしょう。
片付け中に母親が醤油をとってと言ってきた。今は食後の片付け中。ということは今自分に醤油を取らせる理由は「醤油を冷蔵庫にしまいたいから」。なら醤油の蓋は閉じて渡すべきだ。
となります。
同じ「醤油とって」でも蓋を開けるか閉めるかで行動が変化する。
まあこんなことほとんどの人がこんな面倒なステップを踏まなくてもわかりそうですが、もし複雑な説明や指示を受けたときに、その説明が指示が一体何を目的としたものなのか。その結果自分はどう行動したらいいのか。それらを論理的に紐解き組み立てていく必要があるわけです。
このように論理的な思考は相手の指示や説明の「意図」をくみ取る上で必要になってくるものであり、これが欠けていると表面的な指示や説明は聞こえても相手の意思に反した行動をとってしまい結果として「理解力がない」状態になってしまうわけです。
説明者や指示者が一から百まですべて説明すればいいんでしょうが、実際そこまでやってくれる人はいませんし「わかって当たり前」だと思って話してくる人は多い。
そうした中でやはり物事を論理的に考え組み立てられる力は人の説明や指示を理解する力に直結する。
この「知識」「論理的思考」の2点が理解力を構成するポイントです。
それがわかったからこそ、もし他人の理解力が足りないなと思ったときに、その人が「知識」が足りず理解力に欠けているのかそれとも「論理的思考」が足りずろ理解力に欠けているのかどちらかを判断しそれに対してアプローチすることができるようになります。
もし知識が足りないパターンであれば前提知識から話してあげる、論理的思考が足りていない人にはこの後相手に取ってほしい行動まで事細かに解説する。
これらをすることでコミュニケーションを円滑にすることができますし、逆に自分や自分の子供の理解力が足りていないと感じるのであれば知識もしくは論理的思考を鍛えればよいということです。
知識や論理的思考を鍛えると理解力upに繋がり、理解力upは効率に繋がり、やがてそれは点数や成績、偏差値へと影響する。
偏差値高い人はそりゃもちろん物事の理解力もあります。
その偏差値は物事の理解力がベースにあり、またそのベースには知識や論理的思考があることを覚えておきましょう。
そして知識と論理的思考力を得るべく行動していきましょう。
受験で運を味方につけるには
突然ですが、「運」を信じますか?
あの人は運がいい、今回は運が良かったなど、日常的に運という単語をよく使いますが、運とは何なのでしょうか。
もし運を高めることができるのであれば、子供の受験に使いたいですよね。
運さえ良ければ知っている問題ばかりがでて正解ばかり選べて合格できちゃうなんてことも。
私は運というものはランダム要素、つまり誰の意思も介入しないものにのみ発生すると考えています。
たとえばサイコロなんかです。
もちろんサイコロで狙った数字を出せないというのが前提にありますが、狙った数字を出せないものを投げたらどの数字が出るかは運で決まります。
もし自分の出てほしい数字が出たらそれは「運が良い」状態になりますし、逆ならば「運が悪い」状態になります。
宝くじなんかも誰の意図も介入できないものなので完全に運ですね。
では受験はどうでしょうか。
合格した人は運が良くて、落ちた人は運が悪かった。
確かにこういった考えもあるでしょう。
偶然自分の得意な問題ばかり出て合格した人もいれば、当日体調を崩し合格できなかった人もいる。
実力が出し切れなかった…
調子が悪かった…
などなどうまくいかない理由はさまざま。ランダム要素が存在している場合も大いにあります。
しかし、私は受験に運は「関係ない」と断言します。
なぜなら受験という大きな括りで考えたときにそれは全くランダム要素はなく合否はすべて「点数」という実力で決まるからです。
先ほどまでに出てきた
・知っている問題、得意な問題ばかりでた
・正解ばかり選べた
・当日体調を崩した
・実力が出し切れなかった、調子が悪かった
これらはすべて運以外の要素で回避、実現することが可能です。
・知っている問題、得意な問題ばかりでた
→これなんかは事前に多くの問題に取り組んでいた。事前に苦手問題を潰しておいたから起きたこと。
・正解ばかり選べた
→確実に誤った選択肢を消去した上で回答できた。これも実力がなければ誤った選択肢を選んでいたかもしれない。
・当日体調を崩した
→成績に余裕があれば生活リズムをもっと安定したものにできた。実力。ただ不健康な生活を送っていたなら自分のせい。
・実力が出し切れなかった、調子が悪かった
→テスト形式に慣れたり過去問での実践経験をもっと多く積んでいれば回避できた。
などなど。
受験において「運」とされている項目に何一つ完全なランダム要素はなく、すべて実力でカバーできるものなんです。
知っている問題ばっかり出た、ラッキーと言っている人は少なくとも知っている問題が出るくらいには問題を解いていたわけですし、問題を解く習慣があったからこそ常にテストのたびに知っている問題が出題されるような状況になっていたのかもしれない。
正解ばかり選べてラッキーという人だって、選択肢を消去法で選ぶという考え方を知っていたからこそ正答率が上がった。
こういった思考や習慣、私はこれらの積み上げが「運」を作り上げると考えています。
というか、こう考えた方が合理的ですし点数upに繋がるのでこう考えましょう。
子供が運がどうこういってたらこの話をしてあげてください。
ほんとランダム要素ばかり考えても一切成長しませんからね。
運は思考と習慣を使い自分で引き寄せるもの。
そのためにも運ばかり気にしてないで思考や習慣を鍛えていくことから始めましょう。
運も実力のうちです。
成功の鍵となる「真似」
何事も真似から始めましょう。
勉強に限らず、何か新しいことに挑戦しようと思ったら真似から入ってください。
その理由は、「自己流を貫く」ことが一番の失敗要因だからです。
たとえば今から中学受験に向けて勉強を開始するとします。
その際、
「いつから塾にいれればいいの…?」
「一日何時間勉強させたらいいの…?」
「どのレベルの学校を受験したらいいの…?」
「男子校、女子校はあり?それともなし?」
などなど、様々な疑問が出てきます。
これらをどうやって解決しますか?
聞くか調べる。どっちかしかありません。
色んな情報を集めてそれを元に判断していくと思います。
ではお子さんの勉強に関してはどうでしょうか。
国語の勉強、数学の勉強、社会の勉強、どーやってやればいいか理解していますか?
参考書は何を使えばいいかわかっていますか?
塾選びや受験校など、親が介入するものに関しては様々な情報を元に決断することができますが、親が介入できない勉強などは子供が自己流でやってしまっているパターンが多いです。
もしお子さんが人に聞いたり調べたりする能力があるのなら自己流でやっていても勝手に伸びていくと思いますが、そうではない場合成功はかなり難しくなります。
今まで中学受験を経験してきた人は大勢いるわけで、そこで培われてきたノウハウを自分でイチから探し当てるよりも、とっとと聞いて習って真似してしまった方がより早く合格に近づくことができます。
自己流はやめて、とにかく真似しまくる。
うまくいった人、うまくいっている人を真似して結果を出す。
結果が出て初めて自己流を探すべきです。
いきなり自己流じゃ思ったように結果は出ません。
勉強に限らず、これからスポーツを始めるにしろ音楽を始めるにしろ何事もスタートは真似から入ります。
人から教えてもらうことから始めるのが基本。
すると平均レベルまではすぐ到達することができます。
人に聞くことは恥ずかしいことじゃない、真似してうまくなることは間違ってることじゃないことを伝えてあげてください。
成功者から学びそしてとことん真似ていきましょう。
おまけ:本棚を作るといいことだらけって話
皆さんの家には本棚はありますか?
普段から本を読む習慣がある人は持っているかもしれませんが、多くの家庭は持っていなかったり簡易的なものであったり、持ってはいるけど使っていないかと思います。
しかし、本棚は実は子供の成績を上げる特別なアイテムなんです。
ではなぜ本棚を置くと子供の成績が上がるのか。
それは、本を読むことの重要性にあります。
お子さんは一か月にどれくらいの本を読んでいるでしょうか。
実際のところ学校で文章を読む以外ほとんど本を読んでいないのではないでしょうか。
もし何冊も読む習慣ができていたらそれは素晴らしいことです。
ただ年々子供の読書離れは加速しています。
まあ動画の普及などで文章を読む機会が減るのも仕方のないことかもしれませんが、読書ってメリットだらけなんですよね。
まず活字慣れします。
受験はどの教科も文章を読み問題を解いていく方式なので、活字に慣れておくのは大事です。
国語なんかでは何千文字もに及ぶ長文、中でも難しい漢字や単語が多く使われる評論文などでは活字慣れしているかどうか、速く読めるかどうかが大事になってきます。
また語彙力もつきますね。
言葉数が増えるので、特に作文が出題される中学受験なんかでは役に立ちます。
そして一番のメリットは知識。
本を読むことで様々な分野での知識が蓄えられていき、幅広い問題に対応できるようになります。
歴史なんかにはとことん強くなりますね。
時代背景だったり人物の要点をあらかじめ理解していたりするとイチから歴史を勉強する人に比べて圧倒的に早く理解を深めることができます。
歴史漫画もおすすめです。
漫画なので子供も読み始めやすく、一冊読むだけでその時代の要点はほとんど把握できてしまう優れものです。
おすすめはこれ⇩
これ家に置いておくだけで子供が興味もって読むようになるので、読書週間がつく+歴史を学べるの一石二鳥ですね。
そして知識がつくこともそうですが、知識をインプットすることに抵抗を感じづらくなります。
というのも今まで全く勉強してこなかった子供が、受験生になっていきなり勉強するわけもない。
なら普段から本を読ませ知識に触れ知識をインプットすることに抵抗をなくし、受験生になって勉強漬けの日々にも対応できるようにしておく。
本にはそんなメリットもあります。
とまあこんな感じで本のメリットをだらだらと羅列してきたわけですが、本がいくら優れものだとしてもその本を子供に読んでもらう工夫が必要になってくるわけです。
そこで必要なのが本棚。
無理に本を薦めてしまう親が多いのですが、これはNG。
親から「勉強のために」って言われて渡された本なんか子供は読みたいとは思いません。
だからこそ何も言わず家においておく。
本棚をたて、そこに本を並べ自然と本に触れさせる。
なかなか本を手に取らなそうであれば先ほど紹介したような漫画からでもOK。
とにかく本を身近におき本の恩恵を受けまくりましょう。
頭の良い家庭ほどやっています。
それではまた